例年であれば、3月から始まるJBCFのレースが、今年はコロナ禍により中止や延期が続いたことから、各選手とも調整に苦心した期間を経て、ようやく7月に開幕。感染拡大防止対策をレースに関わる全員が順守することで、10月の最終戦を無事に迎えることができた。
活動の場が少なかったにもかかわらず、厚くご支援いただいたチームサポーターの皆様、また、レース開催に尽力していただいた、連盟と各車連の方々に感謝するとともに、この場を借りてお礼申し上げます。
本年の参加大会は以下のとおりです。
第3回JBCFきらら浜タイムトライアル
【開催日】7月18日
【結果】E2 辻 康成 16位/24
開幕戦のTTはノーマルバイクにDHバーを装着。
出走直前にパンクし、大慌てでタイヤ交換。スタート前から心臓バクバクでした。
TTは短時間でもペース配分が難しく、経験不足が露呈した。
第9回JBCFきらら浜クリテリウム
【開催日】7月19日
【結果】
- E2:辻 康成 8位/27名
- F:奥平 厚子 DNF/10名
前日と同じコースでクリテリウム。
参加者が少ないものの、久しぶりのクリテリウムで高強度に耐えきれるか不安があった。
低速コーナーが無く、E2は高速で展開。
途中で少し雨が降ったが大きな影響なく、最終周回のセレクションに残りシングルフィニッシュ。Fはスタートから先頭ローテを繰り返すが、僅かずつ遅れだし、DNFとなった。
第54回JBCF東日本ロードクラシック群馬大会
【開催日】7月23日~25日
【結果】
- 7/23 E2 辻 康成 DNF/56名
- 7/24 F 伊藤 優以 5位/17名
- 7/25 F 伊藤 優以 5位/20名
初日のE2は雨。寒くはないが、路面の状況は悪い。
ここでレース慣れしている関東のライダーはきれいなラインで走るが、こちらはなかなかペースが上がらない。
早々に集団から脱落。暫く粘ったが、4周目に降ろされた。
24日のFは中盤までは先頭グループで展開したが、終盤のペースアップに付いていけず28秒差でフィニッシュ。
25日は3、4周回目のハイペースで遅れ5分差でフィニッシュとなった。
第7回宇都宮クリテリウム
【開催日】8月8日
【結果】
- E2 辻 康成 DNF/63名
- E3(1組)西村 圭二郎 DNF/77名
工業団地で行われるクリテリウム。
180度コーナーが3か所あり、前方展開が必須のコース。
E2、3ともに前方での展開ができず、コーナー毎に遅れダッシュを繰り返すうちに集団から遅れてしまいDNF。
脚力だけでなく展開の重要性を痛感することとなった。
第4回宇都宮ロードレース
【開催日】8月9日
【結果】
- E2 辻 康成 47位/75名
- E3(2組)西村 圭二郎 78位/101名
ジャパンカップのコースを一部使用する公道レース。
サーキットコースとは違う面白さがある。
関東圏のレースであり、参加者が多い。
E3は4周回。早々に集団から遅れるも、粘りの走りで6分51秒差でフィニッシュ。
E2は5周回。
先頭集団からは早々に遅れたが、第2集団で走行。
鶴カントリーと萩の道で第2集団からも遅れ、新たに形成された第3集団で走行。
なんとか遅れず4分53秒差でフィニッシュ。
ジャパンカップのスタートラインを走れてちょっと感動した。
また、ロードコースは集団を作りやすく、広島や群馬のように致命的な差ができ難いのが印象的だった。
群馬ロードレース8月大会/交流戦
【開催日】8月22日、23日
【結果】8月22日(E2,E3混走)
- E2 辻 康成 DNF/138名
- E3 西村 圭二郎 DNF/138名
- F 伊藤 優以 3位/9名
8月23日(E2、E3混走)
- E2 辻 康成 DNF/83名
- E3 西村 圭二郎 DNF/83名
- F 伊藤 優以 DNF/8名
【Race impression】
初日、E2、3は早々に集団から脱落。
小集団で走るが先頭は速く、4周目で降ろされた。
Fはランキング上位2名の牽制の間隙をついて3位フィニッシュ。
2日目は辻選手が先頭集団で1周回目を乗り切るが、2周回目の心臓破りで脱落。
取り残されたメンバーで走るが6周回目に降ろされた。
西村選手はスタート直後のペースに付いていけず4周回目で降ろされた。
短い登りが連続する群馬では、高強度の連発が求められる。
厳しい現実が突き付けられる結果となった。
Fはスタートからペースが上がらず、早々に集団から遅れ、初のDNFをとなった。
第54回JBCF西日本ロードクラシック広島大会
【開催日】8月29日
【結果】
- E2 辻 康成 25位/42名
- F 伊藤 優以 DNF/19名
灼熱の広島中央森林公園。熱中症になる選手が続出し、周回数を短縮するクラスもあった。
E2は5周回。1周回目の3連トンネルで遅れ、小集団で我慢の走行。14分12秒遅れでフィニッシュ。
Fは先頭集団をキープしていたが、3周回目の1コーナーで落車DNFとなった。
第11回JBCF舞洲タイムトライアル
【開催日】9月5日
【結果】
- E2 辻 康成 12位/33名
- E3 西村 圭二郎 19位/24名
【Race impression】
180度コーナーが3か所あるインターバルレイアウトのタイムトライアル。
海沿いであり、風向きと風速によってタイム差に影響される。
幸い風は弱く影響を受けなかったが、やはりペース配分が難しく、またコーナー立ち上がりでタイムロスを招く結果となった。
第33回JBCF舞洲クリテリウム
【開催日】9月6日
【結果】
- E2 辻康成 23位/26名
- E3 西村 圭二郎、田中 典行 雨天中止
- F 奥平 厚子 DNF/9名
翌日はクリテリウム。
Fは前半集団内で展開するが、コーナー立ち上がりで少しずつ遅れ出し、数周粘るがDNF。
E2は前半から前で展開したが、最終周回のバックストレートで前車とハスって落車。
その後のE3は一旦スタートしたが、豪雨により中止となった。
地元レースであり、結果を出したかったが、残念な結果となった。
広島森林公園ロードレース
【開催日】9月26日、27日
【結果】
9月26日(E2、E3混走)
- E3 西村 圭二郎 DNF/94名
9月27日(E2、E3混走)
- E3 西村 圭二郎 DNF/59名
- E3 田中 典行 DNF/59名
交流戦は、元気なE3とE2のランキング上位が競り合うので、どうしてもペースが速い。西村選手は3周回、田中選手は6周回まで生き残ったが、ともにDNFとなった。
第7回JBCFおおいたいこいの道クリテリウム
【開催日】10月3日
【結果】
- E2 辻 康成 12位/24名
JR大分駅前の公道で開催されるクリテリウム。
180度ターン1箇所。あとは概ね減速無しでクリアできるコーナー。
スタートからペース速く、180度ターンで固まり、そこから立ち上がりで縦長に。
そのまま1周続くの繰り返し。1名飛び出し、そのまま逃げ切り。
辻選手は辛うじて集団内でフィニッシュ。
今までで一番キツいレースだった。
第5回JBCFしゅうなんクリテリウム
【開催日】10月18日
【結果】
- E2 辻 康成 14位/22名
- E3 西村 圭二郎 10位/13名(Mクラス)
- F 伊藤 優以 1位/12名
【Race impression】
前日に岩国まで移動し当日はゆっくり会場入り。
Fはスタートから独走勝利。圧倒的速度差で全員ラップ直前だった。
E3はMでエントリー。落ち着いた展開からペースが上がった最終ラップも無事に生き残りフィニッシュ。
E2も上げ下げのない展開ながら、集団内では激しく順位の入れ替えがあり、徐々に脚を削られる。
最終周回での位置取りが上手くいかずにフィニッシュ。
まとめ
全日本選手権とツールド沖縄が中止になり、伊藤選手にとってはモチベーションとコンディションの維持が難しい年だった。
しかし、最終戦で見せた独走は来シーズンの活躍を期待させる素晴らしい走りだった。
また、男子勢は健闘したものの、群馬や広島での登坂力不足が浮き彫りとなった。
来シーズンは3月の播磨中央公園から始まる。準備期間は短いが、各自が突き付けられた課題に取り組み開幕を迎えてくれることを期待する。
text : Tsuji, Images:Sakurai